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皮膚科

2022.03.12

ワンちゃんネコちゃんに、こんな症状はありませんか?

このような症状に当てはまる場合、愛犬・愛猫が皮膚系の病気にかかっているかもしれません。

  • よく足を舐める
  • いつも耳を掻いている
  • 毛がよく抜ける
  • フケ・かさぶたが増えた
  • 皮膚に赤み・ブツブツがある
  • カサカサしている
  • 皮膚が脂っぽい

皮膚系の病気は日々のふれあいの中で違和感に気づきやすい病気です。

不調を訴えられないワンちゃんネコちゃんのために、ささいなことでも相談してください。

皮膚系の病気について

人間がアトピーやかぶれなどを起こすように、ワンちゃん・ネコちゃんも皮膚の病気にかかります。

主な原因は生活習慣と言われていますが、病気の種類によって原因も症状もさまざま。

「掻く」「舐める」「こする」などの行動が多く見られるなら、早めに病院で相談しましょう。

ここではワンちゃん・ネコちゃんそれぞれに多い皮膚病を紹介します。

ワンちゃんに多い皮膚疾患

  • 外耳炎:耳の穴に炎症が起こります。よく首を振ったり耳の後ろを掻いたりします。
  • アトピー性皮膚炎:かゆみから始まり、炎症・脱毛・色素沈着が起こります。ダニや花粉などに過剰反応している状態です。
  • 膿皮症:フケや脱毛が見られます。皮膚のバリア機能が未熟な子犬が発症しやすいです。
  • マラセチア皮膚炎:皮膚が赤く、ベタベタします。進行すると独特のニオイがします。
  • 皮膚糸状菌症:目や口・耳など皮膚が柔らかい場所に赤み・フケ・かさぶたが見られます。

ネコちゃんに多い皮膚疾患

  • 食物アレルギー:脱毛・薄毛など毛並みが乱れます。発熱・下痢・嘔吐になる場合もあります。
  • 疥癬症:激しいかゆみ・炎症があります。ダニによって起こる皮膚病です。
  • 皮膚糸状菌症:赤み・フケ・かさぶたが見られます。子猫や長毛種が発症しやすいです。

皮膚病の診断・検査内容

皮膚系の疾患で行われる主な検査は以下の通りです。

原因や症状が分かりにくくなってしまうので、直前のシャンプーは控えてください。

初めての来院時

まずはしっかりと問診・一般身体検査を行います。

症状・動物種・年齢・既往歴などをお話しください。

特に、最近変えたこと(餌を変えた・シャンプーを変えた・犬や猫が増えた)がないかをおしえてください。

おおまかにワンちゃん・ネコちゃんの状態を把握し、必要な検査を決定します。

ウッド灯検査

「ウッド灯検査」は紫外線のライトを当てて、カビの存在を調べます。

カビ(真菌)が感染していると白く発光します。

押捺塗抹検査(スタンプ検査)

「押捺塗抹検査(スタンプ検査)」では皮膚病のある部分にスライドガラスを当て、皮膚表面の細胞・微生物を採取します。

細菌やマラセチアの感染などを調べます。

被毛検査

ワンちゃん・ネコちゃんの毛を数本抜いて、顕微鏡にて調べます。

特にシラミ・ハジラミ・ダニなど外部寄生虫感染が疑われるときに使う方法です。

皮膚掻爬検査

炎症部分などを削り取り、皮膚の中にカビやダニなど寄生虫がいないか調べます。

血液検査

内臓機能の低下やホルモン異常・投薬により皮膚トラブルにつながることがあります。

アレルギー検査

アトピー性皮膚炎や食物アレルギーが疑われるときはアレルギー検査を行います。

何に過剰反応しているのかを確認します。

除去食試験

食物アレルギーが疑われる場合、原因となる食物を特定します。

今まで食べていたご飯やおやつをやめて、アレルギーにならない食事(除去食)を一定期間与えます。

その後原因と考えられる食物を与え、症状が起きるかを確認していきます。

皮膚病の治療

皮膚病の主な治療法にはお薬・シャンプー・食事療法があります。

皮膚の状況や健康状態・飼い主さんの予算や考え方を踏まえた上で決定します。

発見が早ければ早いほど治療効果が期待できるため、気になることがあれば早めに病院にご相談ください。

※当院で実施することが困難な治療では他の動物病院を紹介する場合があります。

お薬

内服薬または外用薬の投与を行います。

抗生物質・抗菌剤・炎症を抑える免疫抑制剤などのお薬を使います。

よく使われるのがステロイド剤で、即効性があり、値段が安いというメリットがあります。

一方、長期間、大量に使うと副作用が起きやすくなるので注意が必要です。

お薬の使用は必ず獣医師の指示を仰ぐようにしましょう。

シャンプー

アトピー性皮膚炎では皮膚を清潔にし、同時に保湿するスキンケアが推奨されています。

一般的な犬・猫用シャンプーではツヤを出すために刺激の強い成分が含まれている場合があり、症状が出ている間は向いていません。

赤みやぶつぶつには抗菌成分が配合されているシャンプー、フケや乾燥には保湿成分が配合されているシャンプーがおすすめです。

症状や肌質に合ったシャンプーを選ぶのは難しく、合わないものを使うと症状が悪化してしまう可能性も考えられます。

獣医師に相談しながらワンちゃん・ネコちゃんに合うシャンプーを選びましょう。

食事療法

健康的な皮膚は良質な食事によって作られます。

お薬を飲むのが苦手な子や自宅でのシャンプーが難しいなど、状況を踏まえた上で食事の選択・与え方などについてアドバイスを行います。

フードや自家製レシピ、おやつやサプリメントなど現在の食事を見直しましょう。

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<2019年1月更新>